不具合は想定内?感染者接触通知アプリCOCOAの運用情報
COCOAとは?何の略

政府の厚生労働省は「感染者接触通知アプリ」の運用を2020年6月19日開始しました。
そのアプリの通称名が「COCOA」になります。
呼び方「ココア」と呼ぶようです。
そして何んの略かと言いますと、「Contact Confirming Application」の頭文字を取って「COCOA」になります。
Contact(接触)
Confirming(確認)
Application (アプリケーション)
この「COCOA」は、スマートフォンにアプリを入れ、Bluetooth機能でお互いに通信して、感染者との接触が場合に実際会ったかが、わかるシステムのアプリになっています。
本アプリは、利用者ご本人の同意を前提に、スマートフォンの近接通信機能(ブルートゥース)を利用して、お互いに分からないようプライバシーを確保して、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性について、通知を受けることができます。
厚生労働省
2022年11月17日(木)COCOA停止と終了

とうとうこの時が来ました…私たちの大事な税金が…
なんだか大変な国になってしまいましたね。
11月17日に最終アップデート版「3.0.0」版の配布を開始しました。
出典:厚生労働省
最終アップデート版の配布は、対象を徐々に拡大し、およそ1週間程度以内を目途に、全ユーザの皆様への配布が完了する見込です。
最終アップデート版「3.0.0」では主に以下の対応を行っています。
・接触確認のための通信機能の削除
2022年9月13日 COCOA停止を発表
やはりというべきか…
2022年9月13日に河野太郎デジタル相は「COCOA」の機能を停止すると方針の発表がありました。
理由としては【「全数把握の見直し」に伴い必要性が薄れた】としています。
この「COCOA」のアプリに関しては当サイトでも「?」「?」が次から次へと出る程の運営方法や開発などで疑問を投げかけていました。
多額の税金を使い、国民の健康(命)に係わる重要なアプリなのに不具合の連続や開発仕方などいろんなメディアでも取り上げていましたが、ここ最近存在さえ薄れていたところでの発表になりました。
毎年苦しいながらも納めていた我々の【大事な税金】はこうやって消えていきます。
COCOAの概要と海外では不評の利用状況

基本は氏名や電話番号などは登録せずプライバシーが守られた環境で、気軽に感染者接触通知を受け取る事ができるといコンセプトで、多くの人に利用してもらうのが前提のシステムになっています。
しかしこのシステムは先駆けて他国で似た事が試されてが、実際の利用者は増えていなく、国民の反応はいまいちの運用になってるという。
消費電力が低い通信方式のBluetoothを使用しますが、どうしてもBluetoothのやり取りになるので、Bluetoothを常にONしていないと意味が無いシステムで、位置情報もONにしていないといけないので、海外ではスマートフォンのバッテリー消費を懸念して、利用していない人もいるようです。
不具合発覚?想定内

しかし運用開始した19日当日に、早くもこのシステムの不具合が指摘されており、早速運用の雲行きが怪しくなっています。
このアプリCOCOAは、処理番号を入力すると、その処理番号が間違ってると普通は「失敗」と出るのだが、その「失敗」が出ず「完了しました」と出てしまうという。
これって本当に初期のミスですよね…
公開日から1カ月間は試行版とされていますが、まず世に出す為に、試しにいろいろエラーチェックなどはやると思うのですが、こんなすぐ「おかしいとわかる不具合」でさえ見つけられず運用を開始してしまって、今話題になっています。
とはいえ正直、私の中ではこの不具合も想定内でした。
今の政府にこういったIT系のシステムが安全で、ちゃんとしたシステムができるとは思っていませんでした。
ただでさえ、感染問題で浮き彫りになった、行政のIT化の時代遅れ問題が多々がありましたからね。
未だにFAXでのやり取りをしていたり、その間でのミスがあったり、集計の際手書きでの集計の為ミスや、正確な集計が瞬時に取れ無かったり、システム不備のオンラインの給付金の遅れなど、こんな状態でのIT系の運用の信頼はありませんでした。
2020年7月10日2回目の不具合発生
感染症の陽性者がアプリで登録する事が出来ない場合がある事が確認された為、この原因を調査し、必要な対応を行う為、登録に必要な処理番号の発行を7月11日から一時的に停止させていただきます。
出典:厚生労働省・COCOA HPより
やはりというべきか、想定内というべきか…
また公式の国のシステムなのに、アプリの不具合が見つかり運営休止の「COCOA」…
感染が確認され処理番号を登録した利用者は、8日午後5時までに3人にとどまっているということです。
NHKのまとめによりますと、今月3日から7日までに感染が確認された人は全国で1100人余りに上っていて、感染をアプリに登録した人の割合は0.3%以下となっています。
出典:NHK ニュース HPより
また、厚生労働省はこのCOCOAの実績について「これまでに感染を登録した人は3人」と報告たようです。
ダウンロードの方も610万件と、このシステムを運営していくうえでの登録者には、全然届いてないという。
その為未だこの「COCOA」のアプリは、ほぼ機能してないという。
しっかりとしたIT化の基盤

国民としてはまずはITに対する基盤をしっかりして、ちゃんとした人材と運用をしてもらいたいですよね。
そうすれば今回のような、企業への助成金・給付金などの手続きなどもスムーズにすぐに出来るようになると思うので、ここは早急に改革して欲しいですよね。
IT化が進めば、手書きでの申請書も多く書かずに、PCでのデータ入力ですぐに申請書が制作できるし、対面ではなく遠隔でのやりとりも出来るし、集計やデータ修正も正確にスピーディーにできるので、まずはこういった事が間違い無く出来るようにならないとダメですよね。
通知アプリCOCOA2020年9月から検知や通知の不具合でIT化とは
日本の厚生労働省が2020年6月より勧めてきた通知アプリ「COCOA」でしたが、この度耳を疑うニュースが流れてきました。
なんと2020年9月頃からandroid版のスマートフォン登録者に対して通知が行われていなかったという不具合の報告です。
このたび、Androidをお使いの方について、9月末より、アプリ利用者との接触通知が到達していないことが判明いたしました。
このアプリを御利用いただいている多くの国民の皆様の信頼を損ねることになり深くお詫び申しあげます。
厚生労働省としては、2月中旬までに障害を解消すべく取り組むとともに、品質管理を徹底いたします。
引き続き国民の皆様に広く安心して本アプリを御利用いただけるよう、しっかり取り組んでまいります。
出典:厚生労働省
不具合が出ても4か月気付かず

2020年6月スタートと同時に不具合が出て、それから7月にも2回目の不具合の報告が挙がり、それ以降話題にならなくなっていた「COCOA」でしたが、その2か月後の9月にも実は不具合が出ており、その不具合が2021年2月にこの不具合に気付いて発表するという・・・
これがまだ一般会社のゲームなどのアプリならまだわかりますが、厚生労働省が勧めるアプリでこのような事が起こった事はびっくりしました。
Android端末にて本アプリをご利用の場合に、陽性登録を行った本アプリ利用者との1メートル以内15分以上の条件に該当する接触があっても接触として検知・通知を行っていないことが判明しました。
本障害の解消は、2月中旬を予定しており、それまでの間、Android端末をご利用の方は、仮に陽性者との1メートル以内15分以上の接触があったとしても、本アプリで通知を受け取ることができません。
出典:厚生労働省
しかも国民の健康に大きく関わる問題のアプリのシステムでの不具合です。
なぜ気付くのがこんなに遅れてしまったのか?不思議です。
日本のデジタル化の波

7月の2回目の不具合の報告の時にも言いましたが、日本のデジタル化の歪が出ていますね。
2020年は脱ハンコやFAX問題などでデジタル化強化で大きな波が起こるように方針を決めましたが、これではデジタル化の波も実は小さい波なのでは?と思ってしまいます。
いつから日本はこのような状態になってしまったのか?
かつてはウォークマンやゲーム機やパソコンなどの電化製品は凄い勢いがありました。
私が子供の頃の日本のデジタル技術は世界に誇れる程の技術でしたが、今はその片鱗も見えない程になってしまいました。
そしてその誇れる製品の「パソコン」「スマートフォン」「テレビ」などは昔は日本の得意な分野でしたが、今では海外の商品の方が品質も価格も良く、どうしても売れるのは海外の商品になりその座を奪われています。
田村厚生労働大臣のコメント
田村厚生労働大臣は、記者団に対し
「大変な迷惑をおかけし、信頼を損ねる状況であり本当に申し訳なく心からおわび申し上げる。
委託事業者にも品質管理をしっかりするよう改めて指示した。
以前から『近くに感染した人が長時間いたのにアプリが反応しなかった』という話がSNSなどを通じてあったが、そういう人たちの不信感を十分にキャッチできていなかったことは猛省し、しっかりと信頼を取り戻すために頑張っていく」
出典:NHK
「SNSなどを通じてあったが、そういう人たちの不信感を十分にキャッチできていなかった」
現状はいくら外部が騒いでも内輪でしか機能してない状態というのがわかりますね。
一般の民間会社なら外部の意見も聞き、不具合がでれば反応するというのに・・・
不思議です。
なぜ放置されてるか?開発に税金のお金を払うだけ払って、後は放置していたと言われてもこれではしょうがないですね。
平井デジタル改革担当大臣のコメント
COCOAについて
・「発注の管理体制に問題があった」
・「どうしてそういう状況になったのか、非常に私としても不思議です。そんなに難しいアプリではないし」
・「中途半端なところがあった」
厚生労働省が開発した「COCOA」の立ち上げは、内閣官房のIT総合戦略室が関わっていました。
発注して以降は厚生労働省が引き取っていたそうです。
「デジタル庁が設立されれば、システムの開発から運用まで責任を持って行う」とも言っていたようです。
外部の委託事業者に税金だけ払って丸投げしていてはこういった事が起こるのは当たり前で、これではいくら不具合が出ても宙ぶらりんになるのも当たり前です。
やはりこういった国主体のアプリやデータやシステムは、一回しっかりとした知識を持った国の人間が0から10まで関わり、利権が及ぶ事がないようにその責任を持つという事が大事ですね。
こんな状態で今後の日本のデジタル化が、世界に追いつく事ができるのか今は不安でしかありません。
それでもまだまだ日本には凄い技術はある

しかし今回のアプリの不具合はネット上でも、「今はもう使って無い」「存在自体忘れていた」「真面目にダウンロードしてこまめにチェックしてたのに」「どうぜまた不具合が出る事は想定内」などの声も挙がっていました。
私もやはり去年から一切「COCOAのアプリが活躍して、感染問題の助けになってるという」話題にも挙がっていなかったので、この不具合も想定内という感想です。
とはいえ日本にはまだまだ世界に誇れる技術があり、ピンポイントでその凄い技術で成果を挙げていますね。
「JAXAの小惑星探査機 はやぶさ2」「スーパーコンピュータ 富岳」などまだまだ捨てたモノではないので、このような技術がまた国全体で勢いを増し、今一度見てみたい日本の高い技術力に期待したい所です。
出来れば利権にまみれたデジタル化ではなく、自由な開発競争ができ純粋に「日本はデジタルに強い!」世界に誇れる産業の一つにしてもらいたいですね。
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