環境省のクマ類の出没対応マニュアルも改正&冬眠の時期と危険な時期は?
最近増加の熊の被害や目撃情報
当サイトでは2020年からこの熊の危険性について注意喚起をしてきました。
しかし残念な事に2023年は熊の目撃情報や住宅地で人が襲われるなどのニュースも多く犠牲者が急激に増加しています。
できればこの【熊の危険性】を田舎暮らしや地方移住やキャンプなどの情報を発信している当サイトとしても、なるべくその他の方にも多くの人に知ってもらいと思い記事にしました。
最近ニュースで熊に襲われた話や、里山で暮らす住民の生活圏まで熊が降りてきて、農産物を荒らしているなどの目撃情報が多発しています。
これはかなり深刻な問題で、熊が近くに居る地域の方はかなり不安な日々を過ごしているようです。
また最近働き方改革や感染問題でも話題の在宅ワークやテレワークで地方移住する方や、最近人気の山間部や森林地帯でキャンプや山奥で車中泊する方にとっても
【必ず頭に入れておくべき情報】になります。
私も将来は地方の人里離れた山で静かに暮らす事が夢なので、他人事ではないので、今回はこの「急増する熊の出没」について、私なりの解説と深掘りをして記事にしたいと思います。
環境省のクマ類の出没対応マニュアル 14年振りにマニュアルを改定 令和 3(2021)年 3 月
近年、人里へのクマ類の大量出没による人身被害が増加しており、人とクマ類のあつれきは一層深刻な状況となっています。
このため環境省ではこのような現状を改善することを目的としてこれまでに蓄積されてきたデータを踏まえ14年振りにマニュアルを改定することにしました。
出典:環境省 PDF
熊の生息域と種類と特徴情報 元々は熊の世界
日本の熊は主に「ヒグマ」と「ツキノワグマ」が生息しています。
ヒグマは北海道に、ツキノワグマは本州と四国の山地を生息地としています。
昔は九州にもツキノワグマが生息していましたが、50 年ほど前から生息は確認されていません。
出典:環境省 PDF
ヒグマ
北海道の約半分の地域に生息しています。森林を主な生息地としますが、木の少ない原野にも出てくることがあります。
出典:環境省 PDF
ツキノワグマ
落葉広葉樹林のあるところを主な生息地としています。東北地方や中部地方では 6 割以上の地域に、関東、近畿、中国地方では 3 割程度の地域に、四国は限られた地域にだけ生息しています。
出典:環境省 PDF
このようにあらゆる所で、熊は生息している事がわかります。
もともとは山の中にいた熊やイノシシやシカなどの動物も、人間が生活する為に自然の山の開発・開拓などで、どんどん奥地へと追いやられていった経緯があります。
そしてひと昔までは、多くの人間が里山などで暮らしていた時は、マタギ(狩猟を生業)などの方もいた為に熊やイノシシなどは人間の生活範囲には現れず、共存する形でここまできました。
しかし最近はマタギや地方の高齢化や人口の大幅な減少により、熊やイノシシが里山まで降りてきて、農産物を荒らすという事が激増してきました。
近年はクマ類が大量出没する年が頻発化しており、人の生活圏で人身被害が発生する傾向にあります。
自然環境や社会環境の変化、クマ類の生息状況の変化などの様々な要因が考えられます。
出典:環境省 PDF
アーバンベアとは? 最近の熊は人を恐れないニュータイプ?
■アーバンベアとは?
Urbanbare(アーバンベア)=都市型の熊
読んで字の如くですが、都市部にみられるようになった熊の事を言います。
これも最近の変化の一つで、今の熊やイノシシは里山に農産物がある事を学習していて、里山に降りれば食べ物があるという事を知っているので、平気で人間の生活圏まで降りてきて農産物を荒らすようになりました。
生息地のほとんどは森林ですが、特にどんぐり類が不作の年は食物を求めてクマの行動範囲は広がり、本来の生息地を離れ、人里近くに近づくことがあります。
このときに人との出会い、農作物被害や林業被害などの問題を引き起こすことがあります。
出典:環境省 PDF
そしてその時に出会ったしまった人間に対しても、今は抵抗をしない人間に対して襲うようになりました。
つまり動物のテリトリーを広げ始めたわけです。
熊との遭遇防止対策 3つのポイント
①【山林作業などでクマ生息地に入山場合】
• クマの情報の再確認
出典:環境省 PDF
• 食品管理の徹底
• ガソリンやオイルへの嗜好性
• 自分の行動がクマを刺激する可能性にも気をつけること
• 山林作業のプロだからこそ気をつけなければならないこと
②【登山などレジャーで山奥に入る場合】
• クマ生息情報の確認
出典:環境省 PDF
• クマの知識・情報を持つこと
• 自分を取り巻く環境に気を配ること
• 周りの環境の変化に注意すること
• 人がおいしいものはクマもおいしい
③【中山間地域・人里でのクマ類との遭遇を防ぐ】
• 自分の存在を知らせる
出典:環境省 PDF
• クマの自衛的攻撃行動に注意する
• クマに利用できない環境を作ること
• 誘引物の除去
• 生ゴミでおびきよせない
• 早期発見できる環境作り
環境省や地方自治体でもこのような、熊への対策が出ていますので、もしその地域に行く際は必ず確認して、対策を頭に入れてから行くようにしてください。
熊との遭遇の対策は最新情報を常に確認 5つのポイント
昔は山で熊にばったりと会ったら寝たふりなどの情報もありましたが、あれも今では誤りの対策とも言われています。
環境省が示した「熊との遭遇防止対策」を5つにまとめてみました。
下記に環境省の遭遇した時の対応を載せておきますが、【常に最新の遭遇の対策を調べておく事が必要】です。
遭遇してしまったら(クマと遭遇した場合の被害を最小限化する)
クマと遭遇した時は、とっさの場合の適切な判断が重要です。以下の注意事項を参照に、遭遇した場合のイメージトレーニングを普段から行ってください。
出典:環境省 PDF
けしてこの5つのポイントを守れば安全ではありません。
①【遠くにクマがいることに気がついたときは】
落ち着いて静かにその場を立ち去りましょう。
クマが先に人の気配に気づいて隠れるあるいは逃走する場合が多いのですが、もし気がついていないようなら存在を知らせるため物音を立てるなど様子を見ながら立ち去ることです。
ただし、急に大声をあげたり、急な動きはしないように努めましょう。親子連れ、子グマが単独でいるような場合は特に注意が必要です。
出典:環境省 PDF
②【近くにクマがいることに気がついた場合】
まず落ち着いてください。
時としてクマが気づいて向かってくる場合もあります。
しかし、本気で攻撃するのでなく、すぐ立ち止まっては引き返すという行動(ブラフチャージ)を見せることがあります。
この場合は、落ち着いてクマとの距離をとることで、やがてクマが立ち去る場合があります。ザックなど持ち物がある場合は、それをおいて気をそらしながら後退することで攻撃をかわせることもあります。
クマは逃走する対象を追いかける傾向があるので、背中を見せて逃げ出すのは攻撃性を高める場合があります。クマを見ながらゆっくり後退する、静かに語りかけながら後退するなど落ち着いて距離をとるようにし、あわてて走って逃げてはいけません。
出典:環境省 PDF
③【至近距離での突発的な遭遇に対して】
クマによる直接攻撃など過激な反応が起きる可能性が高くなります。
特に親子連れ、子グマと母グマが少し離れている場合などです。実際問題として、攻撃を回避する完全な対処方法はありません。
クマは攻撃的行動として上腕で払いのける、つかみかかる、抱え込む、噛み付くなどの行動をしますが、ツキノワグマでは一撃与えたあとにすぐ逃走する場合が多いとされています。
多くは顔面ならびに頭部が攻撃対象になるので両腕で顔面や頭部を覆い、直ちに伏せるなどして重大な障害や致命的ダメージを最小限にとどめることが重要です。
出典:環境省 PDF
④【積極的な反撃について】
クマの攻撃に対して巴投げで撃退、ナイフを使って反撃に成功したなどとの報道もあります。
このため、反撃したほうがよいという意見もあります。しかし、遭遇条件や個人の反撃行動力などは異なります。
出典:環境省 PDF
クマの攻撃性を高め、被害を大きくする可能性もあるので、積極的な反撃行動は推奨できません。
⑤【クマ撃退スプレー】
クマ撃退スプレー(唐辛子の成分であるカプサイシンを発射するスプレー)は、クマ撃退用品として実績と効果が認められているものです。
クマに向かって噴射し、目や鼻、のど粘膜を刺激することで撃退効果を期待するものです。
製品により異なりますが、有効射程距離は一般に短い(5m 程度)ことを知っておくなど、使い方に注意が必要です。
さらに、下草が人の背丈ほどに鬱閉したところなどでは効果的な噴射が難しく、十分な効果を期待できないこともあります。
また、出会い頭の遭遇といった条件では対応困難です。
過信は禁物です。さらに、刺激性質の効果はクマも人も同じなので、風向きによっては一時的ですが発射した本人への影響もあります。
山林作業従事者などクマの生息地に頻繁に入る人は、クマスプレーを常に携帯し、正しく使用ができるように実習や訓練をしておくことが重要です。
出典:環境省 PDF
紹介した対処方法も、とっさの場合には、行動に移すことが困難なこともあるでしょう。
ここまで述べたことを参考に、クマに出会った場合には最適と思われる方
出典:環境省 PDF
法で対処してください。
今はいろんな情報を取る事ができるので、熊に遭遇しない為にも知識をつけておきましょう。
熊の冬眠期間はどの位? 冬眠入りと冬眠開け最も危険な時期は?
熊は冬眠する動物です。
ツキノワグマ、ヒグマともに冬眠します。
冬眠するためには、秋に大量の栄養を蓄える必要があります。
11 月下旬~12 月頃から冬眠期に入り、3 月~5 月頃まで冬眠します。
出典:環境省 PDF
この冬眠時期が安全とは限りませんが知識として頭に入れておくは大事です。
クマ類の生息域内では、山菜・キノコ採りなどでの被害が最多でした。
タケノコやフキ、アケビ、クリ、山菜などはクマ類の食物でもあるため、それらの採集中はクマ類との遭遇機会が増加します。
さらに、お互いに採集や採食に夢中になることによって相手の存在に気付かず接近し過ぎてしまうことも人身被害リスクを増加させる要因となっていると考えられています。
出典:環境省 PDF
特に冬眠に入る9月~10月の秋は人間も紅葉やキノコ狩りなどで山に入る時期が多くなり、その期間の秋の熊には十分注意する事が大事ですね。
2023年なぜ熊の目撃情報や被害が多くなったのか?
特に2023年の秋頃からは熊の大好物のブナの実などは【大凶作】になり、食べ物を求めて熊が住宅街まで迫ってきてるとの事です。(目撃情報/被害者過去最多)
今年の秋は、県内全域でどんぐりが不作となっており、クマがエサを求めて人里に出没する件数が急増しています。
10月に入ってからクマの出没件数は10月31日(11時時点)までの集計で243件となっており、すでに昨年の10月1か月の出没件数(22件)の約11倍と、昨年の出没を大幅に超える状況となっています。
改めて、柿の実等の除去や、戸締りの徹底など、クマに出遭わない、クマを引き寄せない対策をお願いします。
出典:富山県庁
また熊は食べ物があった場所は一度覚えるとまた来る確率も高くなると言われています。
熊が襲ってきたら家の中に避難すれば大丈夫?
答えは・・・
残念ながら【NOです】
熊のチカラはとてつもなく本気になれば窓ガラスや玄関など簡単に破壊して家の中に乗り込んでいます。
2023年にニュースでも取り挙げていた事件で、実際家の中に避難したのにそれでも熊は追いかけてきて家の玄関を破壊して襲われて大怪我をした方もいます。
とにかく熊の生息地付近の方は【昔と今とは全然環境が変わってる】ので安心せずに、なにかしら対策を取る事が重要です。
また熊の生息域付近の遠方に住んでる親や親戚や友人などにも熊に対する何かしらの注意喚起は必要ですね。
クマ出没/目撃マップとは?
まず熊の居る場所を把握する事も大事で、上記のような県のホームページやクマ出没マップで最新の情報を確認できるでその地域にお住まいの方や行楽や山菜採りなど出かける方も必ずチェックする事が必要です。
また田舎暮らしや地方移住を考えてる人もその移住先のリスクの目安としてこうした各県などが公表しているクマ出没/目撃マップの情報を得る事はとても大事になります。
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