保護者が大変な役員の決め方と今後のPTA
今の時代に合ってる?PTAの組織
最近ニュースなどので目にする事が多くなったPTAの必要性による話題です。
ここ最近の日本は共働き世帯が大変多くなりました。
そしてひと昔の言葉だと「母子家庭」「シンママ(シングルママ)」や「父子家庭」「シンパパ(シングルパパ)」と呼ばれる状態ですが、最近では性別を 区別しない「ひとり親家庭」という言葉に変わっている時代です。
そんな現代の状況で子供を育てる時に学校を通う上で大変なのがPTAという活動で、仕事をしているとなかなかPTAの活動をしていくのは大変という状況でもあります。
そこで出てくるPTAの解散や休止という話題になりその中で最近ではPTAの仕事を外注に委託をするという選択肢もあるという事をまとめて、その情報を私なりの解説と深掘りをして記事にしたいと思います。
PTAとは?
そもそもPTAとは?
P=Parents(保護者)
T=Teacher(先生)
A=Association(組織)
この頭文字でPTAと呼ぶようになっています。
保護者が学校(教員)と共に子供の為にお手伝いする組織になります。
また社会教育関係団体に当てはまるようです。
社会教育法(昭和二十四年法律第二百七号)(抄)
出典:文部科学省
第三章 社会教育関係団体
(社会教育関係団体の定義)
第十条 この法律で「社会教育関係団体」とは、法人であると否とを問わず、公の支配に属しない団体で社会教育に関する事業を行うことを主たる目的とするものをいう。
とはいえこのPTAという制度はかなり前に出来た組織になります。
夫婦共働きや一人親家庭は時間が大事
そもそもPTAという活動が生まれたのはかなり前の制度でまだ共働きや一人親家庭という家庭が少ない時代の制度でした。
しかし時代も進み今は共働きも一人親家庭を多くなり働きながら子育てするのが当たり前になりました。
1回は社会に出て働いた方ならわかると思いますが正社員はもちろんパートやアルバイトや期間限定雇用でも休みを取ったりするのは大変でなかなか自由になる時間が少ないです。
また「家にはまだ目の離せない小さい下の子が居る」方や最近では「親の介護」などなかなかPTAに時間を作るのも難しい家庭もあります。
この状態を「そんなのは昔からみんな同じで時間の無い中でPTAは続いてきたのだから今後もPTAの活動は継続するべき!」という考えには疑問が生じますよね。
今の時代は貴重な自由の時間はやはり家庭や子供に使っていきたい人も多くいらっしゃると思います。
そんな時に今回の話題のPTAの活動を外部に委託するお話になります。
PTAの重要性とやりたくないPTAの役員決め方とは?
PTAの役員になるとある程度自分の自由な時間を取られてしまいますね。
またPTAがあればいろんな学校行事のお手伝いや子供の支えになる大事な活動でもあります。
そして今は教員の方も大変な時代になりいろいろな制約や多くの仕事量のもと重労働のカテゴリーに入る職種とも言われ人員不足になりつつあります。
なので大変なのはお互い様で自分の子供もPTAにお世話になるのだから出来る限り学校やPTAに協力しなくてはいけなくなります。
とはいえ仕事で日々時間に追われてる人や親の介護やまだ小さい2人目3人目の子供の世話があるなどの人の内面は「PTAの活動は大事だけどPTAの役員はやりたくない」というジレンマが本心ではないでしょうか?
その中でPTAの役員を決める時に公平にしなくてならないのでPTAの役員決めには以下の方法があります。
「立候補」「推薦」「くじ引き(抽選)」「投票」など様々あります。
しかし公平に決めたとしても「PTAをやりたい」「PTAをしたくない」という考えがある中で保護者同士でギスギスする所も出てきてしまいます。
立候補で全ての役員が決まればいいのですが、大体は立候補不足になり人が集まりません。
そうです!今の時代なかなかやりたい人/やれる人が少ないのが現状です。
PTAは必要なのか?解散?休止?存続?
そこで最近このPTAは必要なのか?役員が決まらないなら解散や休止で今の時代にあっていない制度ではないか?という話題になります。
実際に最近はPTAの解散や休止をしている所も増えています。
ただPTAの活動を無くしてしまうとデメリットも生まれます。
もちろん教員の方の負担を考えると「学校側の支えになる事=子供のためになる事」は間違いないので必要ではあり、PTAの活動が無くなると学校や教員の負担が増えそのしわ寄せが子供にもおよびますね。
なので「PTAは解散!」とは簡単にはいかない事もこのPTAの制度の現状ですね。
そこでPTAの活動を親がやらなくてもいいのでなのか?という動きがいろいろな所で始まっています。
PTAの外部委託とは?
今このPTAの活動を外部の会社に委託するという新しい動きがあり、その委託業者も増えてきています。
従来のPTAの活動内容を外部の会社が行い、親はPTAの活動はしなくていいという選択です。
もちろん費用は掛かりますがそのぶん親の負担は減り、自由な時間は家庭や子供の為に使えるのでとてもいい選択の一つだと思います。
PTAの活動を委託する事で昔ながらの考えの「PTAは親がやるもの」「私も仕事しながら役員やったんだからあなたも来年はやって」などの考えも無くなり親同士のギスギスも無くなり公平になると思います。
日本は保守的考えが多く変化を恐れるという傾向があり、なかなかこういった変化が活発になりませんが、これからはなるべくどこの地域でも新しい時代に柔軟に変化していく事が大事ですね。
今はPTAの活動を外部の会社が引き受けてくれる事で、親も教員も負担を減らし自分の時間が取れる事がとても大切な時代だと思います。
なのでもしPTAの活動に対して疑問を感じる方はこういった選択肢もあるという事を頭に入れ、今後のPTAの改革に一つの提案として議題挙げてみてはいかがでしょうか。
PTAが解散してやれる事はある
PTAが解散しても自主的にやれる事はあり「私は比較的自由な時間があるから子供の為なら学校のお手伝いしたい」という方もいらっしゃると思います。
これはこれでとてもいい考えや行動ですが、それを誰かに強要したりする事なくあくまで「自分のやれる範囲」で行う事が大事ですね。
どうしても大がかりな事を手伝おうとすると人員が必要になりますからね。
PTAなどの半強制(暗黙の了解)は日本の昔ながらの習慣というのは誰かが一歩踏み出さないと、PTAの解散や外部委託などの改革というのは進まず、ずっと変わらない昔の習慣の一つですからね。
今回のPTAという活動はとても良い事なのでこの活動を上手く継続する為にも外部委託という選択は時代にあったいい方向性の一つだと思います。
何はともあれ最終的には「こどもの成長と幸せ」が一番大事ですからね。
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