【2022年更新】2021年富士山噴火ハザードマップを17年ぶりに改定で防災意識の見直し
活火山はいつかは噴火する恐れがある
日本は自然災害が多い国の一つです。
山あり海ありと島国ならではいろいろな恩恵がある変わりにその反面、自然災害のリスクも大きく抱えています。
しかもここ最近その災害の猛威が異常気象と共に顕著に表れている。
地震・台風・水害・土砂崩れ・竜巻などは皆さんも知っているように、最近特に目立つ注意する災害になってきています。
そして日本にはいろんな災害リスクのある中で、活火山もその一つです。
その活火山で日本の象徴でもある「富士山」ですが、この度「富士山火山防災対策協議会」がオンライン会議を行い17年ぶりに災害ハザードマップを改定したという。
■河川のハザードマップの記事はこちら↓
2022年1月フンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山噴火
火山の噴火の概要及び津波警報等の発表状況
出典:気象庁
噴火発生日時: 1月 15 日 13 時頃(日本時間)
火山名: フンガ・トンガ-フンガ・ハアパイ火山
噴煙高度:約 52,000 フィート(約 16,000 メートル)
世界的にもこの火山噴火は切っても切れない自然の一部です。
100万年/1000年/100年単位の周期と言われているので、人間の時間感覚で比較すると人類の歴史は地球の歴史のほんの一瞬に過ぎませんからね。
いつ起きてもおかしくない状況は地球が誕生してからは当たり前の自然現象なので、日本の活火山も同じ事が言えますね。
なので富士山もまったく同じ事が言えるので、いつ噴火するかは誰にも予測できません。
富士山噴火のハザードマップ17年ぶりに改定
日本には100を超える活火山があり、その中に「富士山」ももちろん含まれています。
「いつかは大噴火をするのでは?」というのは昔から言われていて、過去5600年間で約180回の噴火が確認されているようです。
こればかりはいつ噴火するのか今の段階ではわかっていません。
とはいえ活火山なので、いつかは大噴火をしてその自然の猛威を振るう時が来る可能性がありそれに備えた防災意識は必要になります。
万が一富士山が大噴火をした場合はその周辺はもちろんですが、関係ないと思っている所でもいろいろなモノが一極集中している東京に大打撃が起これば、日本各地で関節的な災害は起こる事でしょう。
そんないつ起こるかわからない富士山の噴火に対して、備える意識を高める機会にも、今回の富士山噴火のハザードマップ改定はチェックしておいた方がいいですね。
改定により溶岩流到達の可能性が広がった
富士山噴火のハザードマップとは、噴火災害特有の「溶岩流」「火砕流」の到達が予測される時間や範囲など危険な地域を示すマップになっています。
そしてこの富士山噴火のハザードマップの情報は2004年(平成16年)に公表されて古いモノでした。
今回このハザードマップの情報が改定され、溶岩流到達などの災害リスクがある地域が広がりました。
■新たに改定された特に大きな箇所は下記のようになっている。
溶岩流が到達しないとされていた地域の、神奈川県や山梨県なども新たに追加されました。
▼神奈川県が相模原市と小田原市、南足柄市、大井町、松田町、山北町、開成町の7の市と町。
▼山梨県が大月市と上野原市。
▼静岡県が静岡市清水区、沼津市、それに清水町です。溶岩流はJR中央本線や中央自動車道に到達するケースも想定され、交通にも大きな影響が及ぶ可能性があります。
出典:NHK
さらに一部の地域では、溶岩流の到達が想定される時間も早くなりました。
万が一大規模噴火が起こった場合に溶岩流の最大噴出物量を従来の「7億立方メートル」から「13億立方メートル」に大幅に改定し、溶岩流の噴出量が従来の2倍になり到達の速さも従来のスピードより速くなりまました。
火山ガスや高温の岩石や火山灰などの範囲も広域に広がり、その災害はとても広く被害は大きくなる予測になっております。
何事も備えは大事
今回のこの富士山噴火のハザードマップ改定で、あてはまる近隣の自治体はこのハザードマップをもとに新たに独自の自治体細かいハザードマップを制作していくようです。
これを機に遠い所に住んでいて、今回のハザードマップが外れてる人や地域でも
「万が一富士山が大噴火して都市部の機能がマヒしたら・・・」
という想定も考えておく必要がありそうです。
火山灰だけでも相当な経済に大打撃を与えると思います。
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