キキクルで避難情報を正確に得る方法と周辺の危険地域の確認
近年の日本の水害は脅威
近年の日本の水害は異常といわれるほど経験した事が無い被害を各地でもたらしています。
そこで「ここに50年~60年住んでるけどこの地域は大丈夫だろう」や「今住んでるけどここら辺は水害は無いだろう」という意識はもう捨てて、改めて今住んでる所の危険な所を把握しておく事が大事です。
今は昔と違って簡単に住んでる所の危険な場所やリアルタイムで河川の洪水情報なども確認できる時代になったので、今回紹介する気象庁の「キキクル」について私なりの解説と深掘りをして記事にして紹介したいと思います。
できればこの記事を機会にこの「キキクル」を見て自分の置かれてる状況を確認して避難に備える防災意識を高める事をおすすめします。
【早目の正確な現状確認】と【避難行動の材料】としてこのサイトの情報が皆様のお役に立てればと思っています。
「キキクル」「国土交通省 川の防災情」のリンク先の詳細や【気象庁のホームページURLなどはこの記事の一番下】にあります。
追記:2022年6月30日(木)よりキキクル新設カラー黒色とは?紫は統合で1色に?
2022年6月30日(木)からキキクルのカラーに上記のような変更が告知されています。
なのでこれからは「紫」が出た段階で、速やかに安全な場所に避難することが極めて重要な行動になります。
気象庁のキキクルとは?無料?
気象庁が近年の各地での大雨による災害の発生危険度をリアルタイムでマップで確認できる「危険度分布」アプリを2021年6月30日に発表しました。
このアプリの名前が「キキクル(危険度分布)」になります。
上記の画像のように全国各地の河川の危険度などリアルタイムに細かくチェックできるので、ご自身の住んでいる地域の現状の情報を正確に安全に家で確認できます。
■キキクルとは?
キキクルは警報が発表されたときや、強い雨が降ってきたときに、どこで土砂災害や浸水害、洪水災害の危険度が高まっているかを知ることができる、命を守るための情報です。
出典:気象庁
キキクルの基本情報は過去20年分以上の災害データを取り入れています。
「指数」と「基準」から災害発生の危険度を判定し、大雨警報・洪水警報や土砂災害警戒情報を出して警戒を呼びかけています。
この大雨警報・洪水警報や土砂災害警戒情報は災害レベルが高いと、どこに住んでいても甚大な被害になるのでかなり注意しておかないといけません。
キキクルの指標
水害を高める3つのリスクのメカニズムを上記の図のように模式化して、それぞれの災害発生との相関が高い「指数」を確認できるようになっています。
■キキクルの色分け
黄→赤→紫→黒の順に高くなります。(2022年6月30日改定)
これによりキキクルを見れば自分の住んでる地域に迫る危険度の高まりを一目で把握できますね。
キキクルは、土砂災害、浸水害、洪水災害の危険度が高まっている状況を上記のようにリアルタイムでマップ上でわかりやすく色分けしています。
それでは3つのキキクル「土砂災害キキクル」「浸水害キキクル」「洪水災害キキクル」を一つ一つ詳しく見ていきましょう。
①土砂キキクル
土砂警戒レベルに応じて色が変化しています。
拡大も出来るのでご自身のお住まいの地域を見れるので避難の目安になります。
土砂災害は雨が止んだ後などいつ起こるかはわからないので、もし危険性がある場所に住んでいる場合や近くに土砂災害の危険性がある場合は確認して、十分に近隣の土砂災害のリスク管理をしておきましょう。
土砂災害は土砂の直接な被害もありますが、避難経路が土砂で塞がって通れなくなり、いざ避難しようしとしたら道が塞がり避難出来ない場合や、土砂災害で道路が崩壊や落石などで使えなくなり陸の孤島になり、ライフラインさえ崩壊する場合があるので要注意です。
②浸水害キキクル
浸水災害によってアンダーパスでの車での避難が困難になったり、渋滞や車の立ち往生や家屋の床上下浸水などの災害をもたらします。
浸水被害は道が浸水してしまい車や人が通れなく避難できなくなる場合がある事や、避難中にマンホールの蓋が開いていたり、見えない用水路に誤って落ちてしまうので気をつけたいポイントです。
また家の中までくる上下浸水のリスクも考え家電などは高い所に置いたり、土嚢(どのう)の準備をしておくも大事ですね。
③洪水災害キキクル
細かい水色の線なども全部河川情報になっています。
そして色によって危険度が変化しています。
近隣の河川の洪水は大小関係無く注意しておかないと甚大な被害になるので、実際に河川を見に行って亡くなる方もいるので、この洪水災害キキクルで家の中から周囲の洪水状態を確認して安全に避難する事が大事です。
洪水リスクはとても怖く家で避難していても、家ごと流されてしまう場合もあるので、もし近くに河川があり恐怖を感じるほどの濁流や大きな河川がある場合は早めの避難が大事です。
避難経路も使えなくなる場合もあるので、「レベル3(高齢者等避難)」になったらいつでもに動けるようにし、「レベル3」に該当する場合はすぐに避難した方がいいです。
すぐ避難出来る環境作りと決断!
最近の水害は急にきます!
過去の実績にとらわれずにニュースやキキクルなど見て避難指示が出たらすぐ避難する事が今求めれてる時代だと思います。
昔の安心安全は自然界には通用しません。
なので玄関や枕元にこういった避難バッグを用意してすぐ避難出来る環境作りが必要ですね。
そしてこういった避難バックに自分の大切なモノ(健康保険証や連絡先メモや少しの現金など)を入れておく事が大事です。
防災用の携帯ラジオもあると最新情報も手に入るし、避難先での心の支えにもなります。
キキクルの通知サービスとは?
この「キキクルの通知サービス」とは速やかに避難が必要とされる警戒レベル4に相当する「非常に危険(うす紫)」などへの危険度が迫った場合にプッシュ型で通知するサービスになります。
気象庁の協力のもとで、民間事業者が実施しています。
この通知サービスでは、ユーザーが登録した地域の危険度が上昇したとき等に、メールやスマホアプリでプッシュでお知らせします。
出典:気象庁
自分の意識していない時でも通知サービスがあれば近隣の水害に気付く事ができる場合もあるのでぜひこの通知サービスも活用すると良いと思います。
各事業者のサービスの概要や利用方法については、上記の協力事業者先を参照ください。
また協力事業者等詳細は、気象庁ホームページをご覧ください。(気象庁のホームページのリンクは一番下にあります)
気象庁に記載されている「キキクルの通知サービス」の詳細QRコードも掲載しておきます。
窓ガラスの飛散防止には飛散防止フィルムと段ボールで窓枠を被せて養生テープがあると安心ですね。
早めの避難で今回は何事も無くても「空振り避難」ではなく、いざという時の本番の為の【素振り避難】と考えておくと良いと思います。
そうする事で何回か【素振り避難】する事で避難する事に慣れて、すぐに避難行動できるようになります。
けして他人事とは思わず明日は我が身の事として危機感を持ち、防災に関する情報を常に把握しておく事が重要になります。
おすすめの防災関連の本
掲載情報は必ず最新の情報では無いので最新情報は各自でご確認してください。
気象庁の「キキクル」のURLは記事後半に掲載されています。
最新情報を確認する時にご利用ください。
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出典:気象庁
気象庁のホームページの赤で囲ってある「キキクル(危険度分布)」をクリックすると「キキクル」を利用できます。
外部:気象庁の「キキクル」サイトはこちら
国土交通省 川の防災情報ホームページ
最終的行動などの判断は各自自己責任で行ってください。