現実と仮想で起こる思考の変換
Facebookの社名変更ニュースでも話題のメタバースとは?
メタバースという言葉を最近のFacebookの社名変更でニュースで知った方もいらっしゃると思います。
でもこの「メタバース」って一体なんなのか?どんな変化が私達の暮らしに変化を与えるか?など私なりの解説と深掘りをして記事にして、メタバースがこれからもたらす世界と経済に新しい風を吹かすコンテンツになるであろうこの情報を今回は皆様へ情報をシェアしていきたいと思います。
アメリカのIT大手のフェイスブックは「メタバース」と呼ばれる仮想空間の開発を加速させるため、今後5年間でEU=ヨーロッパ連合域内のIT人材を1万人採用すると発表しました。
出典:NHK News Web
メタバースとは?
Meta(メタ)Universe (ユニバース) の合成語でMetaverse(メタバース)
メタバースとは簡単に説明すると仮想空間や仮想世界と言われています。
また拡張現実(AR)全体を指す場合もあります。
日本もDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れもあり「日本メタバース協会」「Metaverse Japan」「日本デジタル空間経済連盟」「メタバース推進協議会」などいろんな業界団体が設立されていて注目の高さが伺えますね。
そんな話題のメタバースはすでに日本でもいろんなイベントで体験できるようになってきました。
2020年10月のハロウィンの時期に渋谷を舞台にした仮想空間イベントを行ったのはご存知でしょうか?
その名も「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス」というイベントで翌年の2021年も「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021」として開催されました。
上記の画像のようにインターネット上に渋谷のマップを作りその中に自分のアバターを制作して渋谷のバーチャル住民として街中を歩いたり人と会話したりコンサートなど聞きに行ったりといろんなコンテンツが楽しめるようになっています。
そもそもなぜ仮想空間なのか?これからこのメタバースはどうなっていくのか?気になる所ですね。
「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021」を例にしてこのメタバースをもう少しわかりやすく解説していきます。
あの東大が「メタバース工学部」開設!
先日のニュースでも話題になった大学院工学系研究科と工学部が2022年7月21日(木)に発表。
工学部/工学系研究科のプレスリリースにて
「メタバース工学部」設立のお知らせ D&Iを推進し、DX人材を育成
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科・工学部(工学系研究科長・工学部長:染谷隆夫)は、すべての人々が最新の情報や工学の実践的スキルを獲得して夢を実現できる社会の実現を目指し、デジタル技術を駆使した工学分野における教育の場として、「メタバース工学部」を設立いたします。
出典:工学部/工学系研究科のプレスリリース
中高生~社会人まで幅広くプログラムを提供して今後DX人材を育てるべく企業とも連携する。
(1)対象者:中高生・工学部生 ■工学キャリア総合情報サイト
(2)対象者:中高生・保護者 ■ジュニア工学教育プログラム
(3)対象者:社会人・学生 ■リスキリング工学教育プログラム
メタバース工学部を2022年度後期から展開するとの事です。
あの東京大学もメタバース関係に本格的に動きだしたようですね。
「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス」とは?
5G時代を迎えた渋谷にて、エンターテイメントに特化したテクノロジーを駆使し、街をアップデートしていくプロジェクト。
多様な個性が集まり、常に新たな文化を生み出してきた街・渋谷。この街のコンセプトに賛同したKDDIと、渋谷区観光協会・渋谷未来デザインが共に、テクノロジーやオープンイノベーションで街の進化を加速させるべく発足。
エンターテイメント領域を中心に、新たな文化の創出や観光面での魅力的な街づくりを推し進めます。
出典:渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト
もともと渋谷のハロウィン自体は主催者が居る訳では無く自主的に集まり、仮装をしてみんなで騒いで楽しむモノでした。
そこで目を付けたのが、「©渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」でした。
そして2020年の渋谷のハロウィンは大きな変貌を遂げる事になります。
人との接触が無く自宅に居ながら全国各地から参加出来るバーチャルの空間に渋谷を作り、そこでのイベントをして盛り上がるという、仮想空間でのイベントを開催しました。
メタバース・バーチャル空間とは?
■バーチャル空間とは
いろいろニュアンスの違いなどありますが、簡単に考えると仮想空間とも言われたりします。
今回のバーチャル渋谷に当てはめると、ネットワーク上に仮想の渋谷を再現してその空間に人々がアクセスをして集まり、コミュニケーションが取れる場所になります。
みんな自宅のネット環境からアクセスしているだけなので、これによりバーチャル渋谷の空間の中で、人が密接に集まろうが、大きな声でしゃべろうが、感染リスクはまったくありません。
昔からあるバーチャル空間でのコミュニケーション
オンラインゲームなどその代表のようなものですね。
オンラインゲームはそのゲーム内で世界中の人とリアルタイムで同じゲームをすることができ、そこで会話やチャットなどしてコミュニケーションを取りながらゲームを攻略したり、たわいも無い話などします。
また昔にプレイステーションホームという空間もあり、そこでもいろんな会話や自分の部屋はゲームなどしてコミュニケーションを取って遊ぶ事ができたバーチャル空間でした。
アバターを作って個性を出す課金システム
バーチャル空間に参加するにはまずアバターという、バーチャル空間で自分というキャラクターを制作します。
これによりバーチャル空間に自分を反映させる事ができます。
これを商売につなげると、このアバターにお洒落な洋服や目立つ小物など課金する事により、個性を出す事が出来る為、運営する会社が儲かる事ができます。
なのでこういったバーチャル空間が開催する場合は、入場料が無料だったりもします。
多くの人が参加すればするほどバーチャル空間で自分の部屋の家具やペットなど、いろんな課金をして、企業側と利用者側とのお互いいい関係となる訳です。
イベントでは広告も自由自在
イベントで人数が集まれば、そこに広告が生まれるのも自然の流れで、今回のようなバーチャル渋谷で開催される各イベントもいろんな広告・プロモーションなどが含まれているので、実はすごい広告効果があるのです。
今回のバーチャル渋谷もいろんな企業が参入していて、バーチャルライブや商品紹介や販売もしています。
これによりバーチャル空間でありながらも、現実に近い体験をする事ができます。
そしてその一体感もまるで自分がそこの空間に中にいるような感じにもなり、音楽ライブなども実際のコンサートに近い感覚を体験できます。
未来のイベントの在り方
このようなバーチャル空間でのイベントはこれからも増えていきそうですね。
こういったイベントを開催する事によって、現実では渋谷から遠く離れて場所に住んでいても、今では一瞬でバーチャル渋谷に行きイベントに参加できる。
交通費や移動の時間と手間が無くなります。
家に居れば危険な事も無いし、飲食なども自由、帰りたくなったらすぐに家、交通渋滞もない、要はバーチャル空間でイベントを疑似体験するだけでも脳みそが満足すれば、現地に行かなくても良い訳ですからね。
まさに今の時代にマッチしたオンライン飲み会のような、オンラインイベントという収益性が高いコンテンツの一つです。
入場料を取ってそのバーチャル空間に価値を持たせて、そこでした購入出来ない商品を販売したり、コンサートしたり、講演する事も可能ですね。
こういった変化があると、未来は楽しい事がまだまだありますね。
Facebookもこの分野に注目をしているようなので、これから先の投資銘柄などの観点からみても、いろんな可能性がある未来が見えてきそうですね。(わくわく)
投資の分野も注目!
あのブルームバーグ・インテリジェンスが仮想世界は「8000億ドル(約92兆円)の市場機会」があると言った位未来性のあるコンテンツですね。
米投資顧問会社のRoundhill Investments(ラウンドヒル・インベストメンツ)は「ラウンドヒル・ボール・メタバースETF」を組成したニュースも話題になりました。
このETFは2021年6月30日に上場されメタバースを投資テーマとして設計されています。
組入銘柄数はメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック/Facebook)やPCのグラフィックボードでも有名なエヌビディア(NVIDIA Corporation)などインフラ企業、ゲームエンジン、コンテンツ、ペイメンツなど約50社で構成されています。
今はまだ世界情勢や半導体不足などいろいろな問題もありメタバース関連は赤字になっていたりする所もありますが、まだ未知数のコンテンツだからこそだとおもいます。
この「メタバース」のコンテンツは長い目で見て、しっかりとアンテナを貼ってインプットして皆様へアウトプットしていきたいと思います。
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