未来の日本の食文化に大きな変化になるか?昆虫食や大豆
世界食料デーとは
食問題を語る上で「世界食糧デー」キーワードも大事になります。
「世界食糧デー」と聞くと何となく、耳にした事がある人もいるかもしれません。
とはいえ私もそうですが、なんとなく分かってるようで分かっていなかったので、ここに農林水産省の正式な説明文を載せてインプットしておきます。
1945年10月16日に国連食糧農業機関(FAO)が創設されたことを記念し、毎年10月16日は、世界の食料問題を考える日として、国連により1981年から「世界食料デー」として定められています。
これは、飢餓に苦しむ人々、全ての人々に健康的な食事を確保する必要性について、世界的な意識喚起と行動を促す国連の記念日であり、世界の一人ひとりが協力し合い、世界に広がる栄養不良、飢餓、極度の貧困を解決していくことを目的としたものです。
出典:農林水産省
どうやら「世界食糧デー」は国連により1981年から定められたようですね。
小さい頃からTVのCMや24時間TVなどで、よくアフリカの食問題を取り上げていました。
そして今でも世界のどこかで、日々の食に対して困っている人は大勢います。
その中で今回紹介する「食品ロスゼロとSDGs」「代替肉」「フードテック(FoodTech)」が最近話題になっています。
食品ロスゼロ・軽減をする目標SDGsとは
世界では爆発的な人口増加により食料危機問題と言われていますが、現在日本では人口減少と少子化問題でむしろ食品ロスの方が問題になっていますね。
この食品ロス問題は昔からずっと言われていた事ですが、未だに解決しない大きな問題の一つです。
そしてこのSDGs対して「食品ロスを無くしていく」事を目標にした行動を取る企業も増えています。
SDGsでも食問題は目標の一つ
この目標も世界で解決に向けて大きく動
現在世界的な目標として「【SDGs】Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」が話題になっています。
過去に私のブログでも取り上げたSDGs記事でも紹介した目標2
目標2 [飢餓]
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する
まだ食べられる食べ物をたくさん捨てている日本でも、約2000万人の人たちが貧困ライン以下(全人口の中央値の半分に満たない所得)で生活していて、なかでもひとり親世帯や高齢者の割合が高いです。
出典:厚生労働省
詳しい「SDGs」はこちら
その中の目標の一つに今回話題になっている「食品ロス」が含まれています。
食品ロス問題に対して
昔からこの「食品ロス」は問題になっていましたが、これまで何もしていない訳でもありません。
廃棄する食品を一ヶ所に集めて、それを畜産のエサとして再利用する行動や、生産ラインでの工程に食品を酸化させないように空気に触れさせない製造法にしたり、賞味期限などの情報を本部が一括でコンピュータ管理して、なるべく廃棄しないように生産を調整するなどしてきました。
それでもまだ日本では、2017年の時点で年間612万トンの食品を廃棄してるといわれています。
今も食品ロスの対策はしている
未だなかなか減る事のない「食品ロス」に対して、新しい試みもいろんな企業がアイデアなど出し合って行っています。
■食品加工での過程でもなるべく賞味期限を延ばす工程に、設備投資をして生産ラインを変えて食品を製品にする企業
■賞味期限間際の商品を、底値まで下げて販売するお店
■ビックデータをもとに、天気や気温や湿度で売れる商品の予測を解析して、その数に合わせて生産する量を決めたりする企業
■最近コンビニエンスストアでも賞味期限の近い食品の値引き
■アプリで賞味期限の近い食品のリアルタイムでの食品値下げのお知らせ
などいろんな努力が今も行われています。
これにより食品ロスの量は日々減少しています。
それでも減らない食品ロス
なかなか食品ロスというのはゼロにする事は難しいですが、ゼロに近づける事はできます。
なので食品に対してこれから先も日々アイデアを出し合って、この問題に取り組んでいかないといけませんね。
その中でもビックデータの解析はかなりも効果があると思います。
丁度良い数を提供する事を強化する事により、必要以上のモノを仕入れない、発注しない、作りすぎない、余らない事で最小限に食品ロスを削減する事で、時間と人件費と生産コストを大きく下げる事ができます。
食品を作る側というの売れ残りも問題ですが、売り切れによる機会損失も問題ですからね。
ビックデータとAIの関係
今の時代はビックデータとAIを使う事で、無限大の可能性を秘めています。
それほどデータは重要で集まれば集まる程に、なにかの役に立ちそれが私達の生活の快適にもかかわってきますからね。
医療や物流や人の行動など想像できない程、多方面での活躍が期待されています。
今後もこのビックデータとAIの関係性には、注目しておくといいと思います。
そして私達個人も自分の周りのデータを取る事で見えてくるモノ多くあると思います。
そこに人生が上手くいく鍵が眠っているかもしれませんね。
世界的観点からすると、人口の激増や異常気象や温暖化現象による野作物の不作などいろんな問題が起こっていて、食料不足を懸念する声がいろんな所から挙がっています。
そこで出てくる話題が、最近話題にもなっているコオロギなどの昆虫食や微生物や今回紹介する代替食のひとつの代替肉になります。
ちなみに私は昆虫食よりも大豆などの代替食の方が好ましいです。
次はいろんなニュースでも話題にあがる「代替肉」について私なりの解説と深掘りをしていきます。
代替肉とは?
代替肉(だいたいにく)とは読んで字のごとく、通常の牛や豚のようなお肉では無い、そのお肉に替わるお肉の事を指します。
その原材料は主に植物性原料を使用した【大豆】になります。
代替肉は一般に大豆など植物由来の肉と、培養技術を用いた培養肉に分けられるが、培養肉は試験段階なのでまだ市場に出回っていない。
植物由来の肉の原材料は、大豆のほか小麦、エンドウマメ、ソラマメ(フィンランド産)というものもあるが量は少なく、大豆が多くを占める。
呼称も大豆ミートと呼ばれることが多いが、小麦の場合もあるのでその場合はグルテンミートと呼ばれる。
出典:農林水産省 PDF
昔から豆腐ハンバーグなどでも知られる調理方法ですが、最近ではいろんな企業でもこの代替肉を使用した製品の開発・販売が目立つようになってきました。
代替肉の呼び名も、フェイクミート・植物性タンパク・ソイミート・大豆ミート・大豆肉などいろんな呼び方もありますね。
ソイミートのソイっていう単語もよく聞くようになりましたね。
ソイプロテイン・ソイラテなどこの「ソイ」も魚のメバル科のソイでは無く「Soy=大豆」を指します。
動物の肉は環境による畜産負荷
最近では動物による環境負荷も問題になっているので、この代替肉が広まればその解決策の一つになるとも言われています。
もちろん全ての動物性のお肉が無くなるとか、お肉を食べないとかではなく、その量を減らす事によって問題が緩和する事になります。
一部では動物性のお肉は駄目という方も居ますが、これも個人の考えの一つだと思っています。
ちなみに私はお肉は大好きです。
とはいえお肉を食べるという事はそのお肉のもとの牛や豚や鳥の命を頂く事になるし、その飼育の過程での排出される二酸化炭素も温暖化の問題の一つにもなっています。
ダイエットや健康面から考える代替肉
この前ニュースで、代替肉の大豆を使用した焼き肉風に食べているニュースが放送されていましたが、その味わいも普通のお肉に近いとの事でした。
この代替肉の焼き肉は私も食べてみたいです。
ダイエットや健康面からみても私も興味のある食材になっているで、できればいろんな代替肉を食べてどんな味なのか試したいです。
そして大豆の生産も大々的に国もチカラを入れて、国産の自給率も上がっていけばいいのですが、なかなかうまくいかないようです。
できれば将来自分自身が食べる分だけでも、大豆を作り自給自足をしたい位です。
投資の観点からも代替肉関連企業に注目
世界的にもこの代替肉の流れは大きくなっていて、2040年には代替肉の割合が肉全体60%なるだろうと予想している学者もいるので、日本でもこの代替肉関連の企業も勢いが出てきそうですね。
農林水産省も2020年4月に立ち上げた「フードテック研究会」について
今後世界的にタンパク質の需要が増加していくと見込まれる中で、「おいしさ」といった消費者ニーズ・食の豊かさを確保しつつ、その安定的供給を確保するためには、国内の畜産業等の生産基盤を強化することはもちろんのこと、食に関する最先端技術(フードテック)を活用したタンパク質の供給源の多様化を図るなどの方策により、食料安全保障上のリスク低減を模索することが重要です。
出典:農林水産省
とある調べでは2030年には、この代替肉市場も1兆円市場になるかもしれないと、予想している所もありますね。
それに関連した企業の投資を今から考えてみていいかもしれませんね。
生活習慣病も気にしている私の身体的にも、この「食」はとても大事になります。
そしてその情報にアンテナを張っていると、最近よく耳にするキーワードが「フードテック(FoodTech)」になります。
次に「フードテック(FoodTech)」という話題を、私なりの解説と深掘りをしていきます。
フードテック(FoodTech)とは?これからの食に対する考え方
「フードテック」とは「食」のフード(Food)と、テクノロジー(Technology)のテックを合わせた造語が「FoodTech」です。
Food+Tech=FoodTech
文字通り食とテクノロジーを合わせて、このフードテック(FoodTech)で「食問題」に向けて解決していこうという行動になります。
例えば代替肉を使用してより簡単に栄養と生産が出来るようにしたり、養殖の面でも従来以外の養殖もテクノロジーを使用して安定して供給できるようにしたり、調理する時や物流の面でもIT・AIを利用しよりよい生産体制をしていくようになります。
政府は、この「フードテック」を日本の成長産業に育てようと、農林水産省や民間企業でつくる協議会で、普及策や食品の品質を保証するための基準づくりに取り組んでいます。
さらに新年度からは、フードテックに関わる起業を支援する事業を始めるほか、海外展開を目指す企業に最大で4000万円を補助する事業も始める計画で、国内市場の整備やスタートアップ企業の育成を本格化させる方針です。
出典:NHK
これからの食問題
世界的には人口増加で、食量が足りなくなると言われています。
日本でも食に対して自給率はかなり低く(日本の食料自給率は38%)、世界の輸入に頼った状態です。
もしこの輸入量が減った場合に食卓に並ぶ種類は相当減る事になります。
そして今はフードロスも問題で食べ物をロスしている事も問題です。
しかしこのフードテック(FoodTech)で動く事で小さな取り組みの一つですが、それが大きな一歩になる事は間違いないですね。
とある米投資会社の試算だと、今後世界的規模で700兆円を超える市場になるとも言われているそうです。
なので投資面からみても、このフードテックというキーワードは注目しておきたいですね。
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